テルミニ駅に程近いエスクィリーノ地区は、ここはイタリア?と思わせるほどいろいろな人々が行き交う人種の坩堝。
最近では中華系の貿易商の事務所ならず、店舗ほとんどが中華系です。
アジア人である私たちにはアジアの食品が手に入りやすいありがたいエリアでもあります。
ヴィットリオ・エマヌエーレ広場に立つ市場はイタリアのスーパーや市場では手に入らない日本食には欠かせない野菜も並ぶので、これまたさらにうれしい場所でもあります。
そんなエリアにひっそりと、Acquario Romano、ローマの水族館、と掲げられた
周囲とは雰囲気が異なる、ローマ建築風の建物が建っています。
現在は「ローマ建築会館」として、建築家の講義や、建築、デザイン、写真に関する展覧会や、CADなどの実践的な講習を開催しています。
遠目ではわかりませんが、その建物のディテールは、かつてこの建物が水族館であったことを物語っています。
見上げると、ファサードはまるでフォロ・ロマーノにある凱旋門のよう。
建物の平面はコロッセオと凱旋門があわさったような形になっています。
正面の庭から見てもやはり凱旋門。
凱旋門の後ろは円形競技場の形をしたパラッツォが続きます。
フリーズには海の生き物が彫刻されています。
1887年に水族館としてオープンしたのですが、なぜこのような記念碑のような建物としたのでしょうか。