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ローマ発祥の地、パラティーノ 記事数: 6
パラティーノ丘
ローマ建国の伝説はここから始まる。ローマ7つの丘のひとつで、
かつてユピテル神殿があった古代ローマにとって重要な丘。
雌狼に育てられたという双子の兄弟ロムルスとレムス。
この二人が育ったといわれている小屋はこの辺りにあったとされている。
その後、この地はローマ帝国の政治と信仰の中心となる。
現在のローマの中心はフォロ・ロマーノを見下ろす位置にあるカンピドーリオの丘の上。
馬に跨ったアウレリウス帝の像(オリジナルはカピトリーニ博物館)が広場の中心に建っている。
このホームページでは、フォロ・ロマーノとリヴィアの邸宅などの遺跡があるパラティーノの丘、
ローマ市舎とカピトリーニ美術館があるカンピドーリオの丘とヴェネツィア広場界隈を
「パラティーノの丘」のエリアとしている。
ムッソリーニが遺跡の上にひいてしまった道路、フォリ・インペリアーリをはさんだ
トライアヌスの市場などもこのエリアに入ってる。
コロッセオもお隣ではあるが、ここではチェリオの丘とサン・ジョヴァンニ界隈としている。
古の世界の都、Caput mundiを見てまわるならこのエリア。
このエリアの最寄りの駅
メトロB線 コロッセオ駅、チルコマッシモ駅
お散歩INDEX
- 時間がない人におすすめ、フォロ・ロマーノをショートカットで一望する
- かつてここは古代ローマ、ひいては世界の中心、Caput Mundi であった、フォロ・ロマーノ
- 夜景も美しい、古代ローマが栄えていた頃の市場、トライヤヌスの市場
- 皇帝たちのフォーラムが寄り合う、フォリ・インペリアーリ
- 世界で最も古い美術館、カピトリーニ美術館
- コルドナータを上ってミケランジェロが生んだ広場へ行けば、そこは今も昔もローマの中心、カンピドーリオ広場
- 「天空の祭壇」の名をもつ、かつてユピテル神殿があった丘に建つ教会、サンタ・マリア・イン・アラ・チェーリ教会
- 見上げると上りたくない心臓破りの坂、アラ・チェーリの階段
- タイプライターとかウェディングケーキの異名をとるけれど、首都がローマに戻ってきた記念碑でもあるヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂
- 交通の要所とも難所とも、ヴェネツィア広場
- ヴェネツィア共和国の領事館であったヴェネツィア宮殿
アヴェンティーノ 記事数: 13
アヴェンティーノ
- ローマに来たら、おそるおそるでも試したい「真実の口」
- カヴァッリーニのフレスコ画が美しい、ヴェラーブロ教会
- 事始めには拝みたい、古来商人から崇拝されていたヤヌスの神の門
- 古代ローマの遺跡に囲まれたサンタ・マリア・イン・カンピテッリ教会
- 古代ローマ遺跡の断片で装飾された中世の家、クレシェンツィ家の塔
- 牢獄の名をもつ教会、神殿をリサイクルした聖ニコラ教会
- 今は人々の憩いの場所、古の競技場、キルクス・マキシマムことチルコ・マッシモ
- 聖書が描かれた5世紀の木の扉が美しい、初期キリスト教建築の代表作、サンタ・サビーナ聖堂
- オレンジと松の木に囲まれて見るサン・ピエトロ寺院の眺めは最高、サヴェッロ公園
- 鍵穴からサン・ピエトロ寺院をのぞいてみよう、マルタ騎士団の館
- すてきなお土産がみつかるかも、ベネディクト派修道院のお店
- イタリア合理主義建築の代表作のひとつ、アダルベルト・リーベラの郵便局
- 6月頃が見頃、ローマ市のバラ園
- 結婚式から逃れる名目の巡礼にでたアレッシオがひっそり息絶えた階段のある教会、聖アレッシオ教会
- テヴェレ川に浮かぶ島、ティベリーナ島
- カエサルがつくらせた古代の劇場、マルケッルス劇場
- ローマではめずらしいロマネスク様式の教会、サンタ・サーバ教会
- ヴェスタ神殿とフォルトゥーナ神殿
チェリオの丘とサン・ジョヴァンニ界隈- 記事数: 0
チェリオの丘とサン・ジョヴァンニ界隈
古代ローマの中心に近いこのエリアは、八百万の神からキリスト教へと
ローマが移っていったことを遺跡で伝えてくれるおもしろいエリア。
初期キリスト教の歴史を伝えるこのエリアは、ヴァチカンより以前に教皇庁が置かれていた
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂がある。
教皇庁がヴァチカンに移ってからも、近代に入ってヴァチカンが一市国として
独立が認められたラテラノ条約の歴史の重要な舞台として登場している。
そしてローマのアイコン的な存在、コロッセオもこのチェリオの丘の麓にある。
チェリオの丘には、禁じられていたキリスト教が古代ローマに広がり始めた形跡を遺す
邸宅跡、集会所として始まった教会が点在しており、
変遷期、転換期という様式というよりかは
変化を伝える遺跡として興味深いものがある。
また中世には、幾度と北方の民族に侵攻されていたローマが、防衛のために築いた
幾重ものアーチが遺されている。
キリスト教信者にとっては、ローマ帝政時代の痛い迫害の痕跡が残っている場所でもある。
話はがらりと変わって、ASローマのフランチェスコ・トッティが生まれたのは
このサン・ジョヴァンニ界隈。
ラテラノ大聖堂のあるサン・ジョヴァンニからは、旧アッピア街道方面にむかうバス
もでているので、ちょっと足を延ばすときに起点となるエリア。
このエリアの最寄りの駅
メトロA線 マンゾーニ駅、サン・ジョヴァンニ駅
メトロB線 コロッセオ駅、チルコマッシモ駅
お散歩INDEX
ローマでは珍しい洗礼堂付設の大聖堂、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂
美しいモザイクの教会の下に眠る神秘的な地下空間、サン・クレメンテ教会
中世の要塞の姿を伝えるモザイクの美しい教会、サンティ・クワットロ・コロナーティ教会
守りに入った中世ローマを伝える 連続アーチ
壁画が殉教者の悲しみを伝える円形の教会、サント・ステファノ・ロトンド教会
スペイン広場からポポロ広場まで 記事数: 13
スペイン広場からポポロ広場まで
スペイン広場から伸びる通りはローマのショッピングストリート。
ファッションではアルタ・モーダからプロント・モーダ(ファスト・ファッション)まで、
そしてセレクトショップ、老舗のカフェから、インテリアや雑貨ショップまで気になるお店が並ぶ。
美しいボルゲーゼ公園のある、スペイン広場の背後にそびえるピンチョの丘もここで紹介。
今では観光も、ショッピングもなんでもできるエリアであるが、このエリアが発展したのは16世紀以降に
ヨーロッパからの巡礼者が増え始めた頃で、ローマの歴史からいけばそんなに昔ではない。
ヴァチカンにも古代ローマの中心にも行きやすいように、ヨーロッパからの玄関口である
フラミニオ門の前のポポロ広場から3本の通りをまっすぐに通された。
ポポロ広場からネプチューンがもつ三叉の銛にのように、バブイーノ通り、コルソ通り、リペッタ通りが出ていることから、
この界隈はIl Tridente-三叉路と呼ばれている。
地図で見ると都市計画に基づいた通りであるのがわかる。
さらに18世紀に入るとイギリスの裕福な貴族の若い子息が修学旅行的に文化を学びに旅行するグランドツアーが流行。
そのためにこの近辺には老舗のティーサロンや、老舗のホテルが残されている。
この時、古代ローマ時代の美術品や遺跡がお土産として持ち帰られてしまったのも事実。
もちろんショッピングだけではない。
屋外美術館ともいわれるこのエリアは、バロック期、ロココ期の豪奢で華やかな建築、彫刻の宝庫でもある。
このエリアの最寄りの駅
メトロA線
スパーニャ駅、フラミニオ駅
お散歩INDEX
- この上から夕陽に照らされたローマを見ると、きっとローマが素敵に見える、スペイン階段
- やはりみどころはカラヴァッジョ、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
- ボマルツォへいかなくても怪獣を楽しめる、ツッカリの家
- ベルニーニの天使のオリジナルと、ボッロミーニの鐘楼と。サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会
- その昔巡礼者たちをローマに迎え入れた門、ポポロ門
- ポポロ広場
- ゲーテやフロイトも最初に見たローマの風景、双子の教会
- サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会
- 巨大な大理石の足はなんでしょう、ピエ・ディ・マルモ
- アントニオ・カノーヴァのアトリエがカフェになったCanova Tadolini
- 歴史的地区にあるショッピングモール、ガッレリーア・アルベルト・ソルディ
- 平和の祭壇、アラ・パキスと建築家リチャード・マイヤーの美術館
- 物言う像の一人、ファッキーノ
パンテオンからナヴォナ広場へ 記事数: 17
ナヴォナ広場からパンテオン界隈
このエリアはそぞろ歩きを楽しみたいエリア。最初からコースを決めないで、
あっちへ行ってみようか、こっちへ行ってみようか、がおすすめ。
古代のローマの遺跡に沿って中世、バロックの建物がひしめき合っているエリア。
一本道を入ると突然、低層の中世時代の建物に出会ったり、そうかと思えば豪奢なバロックの教会や噴水に出会う。
お気に入りのカフェをみつけてのんびり読書や人間ウォッチングも楽しいエリア。
ローマの人々にも愛されるカフェ、サンテウスタキオとタッツァ・ドーロの飲み比べも悪くない。
メトロは近くを通っていないので(2013年現在)、Largo di Torre Argentinaを起点にすると便利。
テルミニ駅からでる40番のエクスプレスバスや、64番など、多くのバスがとまる。
ここでは、コルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世をこのエリアの境にしているが、
通りを渡ると、ルネッサンスのパラッツォと中世の職人の工房が共存するカンポ・ディ・フィオーリ界隈。
あわせていっしょにお散歩することができる範囲。
お散歩INDEX
- 古代の遺跡の上の華やかなバロックの広場、ナヴォナ広場
- ラファエロを愛するものは花を手向ける パンテオン
- カフェ好きにはたまらない、カフェの飲み比べ、サンテウスタキオとタッツァ・ドーロの飲み比べ
- WiFiもあって新聞やパソコンとゆっくりできるカフェ、3時までのセットメニュウもおすすめ
ヴァチカン市国とボルゴ、プラーティ界隈 記事数: 5
メトロA線 レパント駅 オッタヴィアーノ駅 チープロ駅
- ローマカトリックの総本山、サン・ピエトロ大聖堂
- サン・ピエトロ大聖堂をさらに荘厳にみせる広場、サン・ピエトロ広場
- ハドリアヌス帝とその家族の廟であった、聖天使の城、カステル・サンタンジェロ城
- 有事の際はここを使って法王も避難した、ヴァチカンとサンアンジェロ城を結ぶ回廊
- どんなに並んでいてもローマに来たらぜひ、ヴァチカン美術館
カンポ・ディ・フィオーリ界隈 記事数: 11
- 天井のトリックの絵が見事なイエズス会の教会、ジェズ教会
- ボッロミーニ最後のクリプタがある、サン・ジョヴァンニバッティスタ・ディ・フィオレンティーニ教会
- オペラトスカはこの教会で幕を開ける、サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会
- ボッロミーニが手がけたオラトリオ修道会の小礼拝堂
- カラカッラ浴場の浴槽の噴水が目印、ファルネーゼ広場
- ワインを吹き出していたこともある、仮面の泉
- 青空市場でお買い物、カンポ・ディ・フィオーリ
- 美しい噴水と多くの人がいう、亀の噴水
- ボッロミーニのだまし絵空間、スパーダ絵画館
- 質の高い古代彫刻がおすすめの、バラッコ美術館
- 古代ローマ人にとっても現代の猫にとっても聖地、アレア・サークラ
トラステヴェレとジャニコロの丘 記事数: 11
- ローマで最も古いキリスト教会といわれる、サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会
- 下町エリアにもある、ベルニーニの傑作のひとつを見にサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会へ
- 音楽の守護神チェチーリアの彫刻と、地下の遺跡と、サンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会
- ペテロが十字架に架けられたところとも、ブラマンテのテンピエット
- 統一イタリア後の都市計画の並はここにも、マスタイの広場と噴水
- 丘の上に古代水道の終点が、パウルスの泉
- 近代のローマの生活がわかる、トラステヴェレのローマ博物館
- コルシーニ家の国立絵画館
- ラッファエッロのフレスコ画を見に、ファルネジーナ荘
- ローマの植物園はこちら、オルト・ボターニコ
- いつも混み合っているけれどおすすめ、値段も手頃でとてもおいしい総菜屋さん、I Supplì
- イタリア統一運動、最後の砦、ローマのために戦った勇士が眠る廟
つづく
テスタッチョとオスティエンセ界隈 記事数: 9
ローマの台所、ロマニスタの聖地、テスタッチョ
ローマの台所といわれるテスタッチョは庶民的な雰囲気の中に
個性的なセレクトショップやクラブが入り交ざった面白いエリア。
閑静なアヴェンティーノの丘の麓になりながら、マルモラータ通り(Via della Marmorata通り)を境に
まったく雰囲気の違うエリアに。
テスタッチョはラテン語でテスタキウスという陶片の山。
古代ローマ時代にはこのエリアのテヴェレ川添いに大きな港があり、
そこで荷揚げされたオリーブオイルやワインが入った壷、アンフォラが
輸送の際に割れてしまったものの破片がちょっとした山となった。
また、カルチョ(サッカー)ファンのロマニスタにとっては、ASローマ生誕の地。
筋金入りのロマニスタが出入りするASローマクラブがある。
(ファンに惜しまれながら、2009年にテスタッチョでの幕を下ろす。)
かつての家畜の屠殺精肉場はリノベーションされて現代美術館となっている。
美術館の建物に「冷蔵棟」などの表示が、精肉場であったことを物語る。
夕方になると、観光名所にいる馬車がいっせいにこのエリアに帰ってくる。
どうやらこの近辺で眠っているようだ。
このエリアのお散歩INDEX
テルミニ駅界隈とエスクィリーノ 記事数: 12
- メトロA線 バルベリーニ(Barberini)駅 レプッブリカ(Repubblica)駅 テルミニ(Termini)駅
- メトロB線 テルミニ(Termini)駅 カヴール(Cavuor)駅
- 鉄道トレニターリア(旧国鉄) テルミニ駅
- ローマラツィオ線(ローマージェルディネッティ線) テルミニ(Termini)駅
- ミケランジェロのモーゼに圧巻される、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会
- バロックのようには見えないけれど、バロック期の教会、サンタ・スザンナ教会
- ローマでモザイクをみるなら見逃せない、サンタ・プラセーデ教会
- ローマの長い歴史を語る建物、サンタ・プデンツィアーナ教会
- 4大バジリカのひとつ、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
- ベルニーニの彫刻をぜひみたい、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会
- ローマの水族館でした、現ローマ建築士会館
- 建築士会館内のカフェ、Caffe' Progetto
- 古代彫刻はこちらで、ローマ国立博物館 ディオクレティアヌス浴場
- 世界に誇る彫刻群、ローマ国立博物館 マッシモ宮
- 企画展覧会はこちらで、ウンベルト様式のパラッツォ・デッレ・エスポジツィオーニー展示美術館
ピア門からノメンターナ界隈 記事数: 11
ピア門からノメンターナ界隈
ピア門はミケランジェロが手がけた最後の建築といわれ、またこの門は
イタリア統一運動の時に、ローマに軍隊がここから進入したとして記念碑的な門である。
実際は門から数十メートルの壁を壊したのであるが。
この門からまっすぐ伸びるノメンターナ街道沿いには現在では豪奢な集合住宅が並び、
またこの界隈には大きな公園も点在し、緑が多いエリア。
街道沿いには古代ローマの法に則って、壁の外ということで
地下共同墓地があり、まれに廟を見ることもある。
ローマにとってテヴェレともうひとつ大切な川、アニエネ川が流れているのもこの界隈で、
湧水から飲料水を購入することもできる。
折衷様式とも後期ゴシック様式ともとれる、一風変わった建築群も見ることができる。
公園が多いので、美術館がてら、空の下でランチをとるのもおすすめ。
■このエリアの最寄り駅
■お散歩INDEX
- ミケランジェロの最後の建築作品とも、ピア門
- イタリア合理主義建築で優美な曲線を描く建築、マリオ・リドルフィのノメンターノ郵便局
- カタコンベもある、聖アグネスが祀られたサンタ・アニェーゼ・フオーリ・レ・ムーラ教会
- めずらしい円形の教会、サンタ・コスタンツァ教会
- ユダヤ人の地下墓地があったトルローニア公園
- ムッソリーニが逮捕されるまで住んでいた家、貴族の館
- トルローニア家の王子のための家、王子の館
- 山小屋風の不思議な家、フクロウの館と民芸美術館
- ホラー映画の舞台にもなった不思議な一角、コッペデ地区
- ベルニーニ、カノーヴァの彫刻を崇めに、ボルゲーゼ美術館
- ビール工場の跡地が現代アート美術館になった、MACRO現代美術館
フラミニア 記事数: 5
かつてヨーロッパの人々がローマに旅するときはポポロ広場の北にあるフラミニオ門からローマに入った。
真っ先に見えるのは双子の教会。
フラミニア門からまっすぐ伸びるフラミニア街道はミルヴィオ橋でテヴェレ川を渡る。
ここで旅人はローマに別れを告げたという。
古戦場で有名なこの橋もここ数年は恋人たちの聖地になっており、
南京錠ールケットが誓いとしてかけられている。
南の庶民的なエリアに比べてピエモンテ風の装飾の多い大きなパラッツォが並ぶ。
最近ではザハ・ハディドの国立21世紀美術館がオープンし、レンゾ・ピアノの音楽ホールから、近代建築、イタリア合理主義の建築が見ることができる、
ちょっとした建築ミュージアムエリアとなっている。
このエリアの最寄りの駅
メトロA線 フラミニア駅
お散歩INDEX
- 古戦場か恋人たちの聖地か、ミルヴィオ橋
- UFOが降り立ったかのよう、ネルヴィのスポーツ競技場
- サッカーの聖地スタジオ・オリンピコと、ファシズム政権下の建築遺産、フォロ・イタリコ
- レンゾ・ピアノの音楽ホール
- ザハ・ハディドの21世紀美術館
つづく
トゥスコラーナからチネチッタ 記事数: 6
トゥスコラーナ通りはサン・ジョヴァンニ門につながるアッピア・ヌオーヴァ通りにつながり、ローマの南郊外まで続く長い通り。
行政上はアッピオ・ラティーノと呼ばれる界隈。
19世紀の都市計画で古代のアッピア街道に平行するように敷かれた道が
アッピア・ヌオーヴァ(アッピア新街道)である。
依頼、古来のアッピア街道は、アッピア・アンティーカ(アッピア旧街道)と呼ばれるようになった。
メトロA線の Porta Furba(ポルタ・フルバ)駅から、A線はこのトゥスコラーナ通りの下を通っている。
映画の街ローマの象徴であるチネチッタや、カステッリ・ロマーニを背景に古代ローマ水道の遺跡を楽しめる公園、
さらに終点のAnagnina(アナニーナ)駅にはローマの南の街につながる中距離バスの大きなターミナルがある。
地元市民もたくさん住んでいるエリアで、通り沿いにはイタリアを初め、
スペインやフランスのファストファッションの路面店も多く並ぶ。
中心より空いているのでゆっくりお買い物できるかもしれない。
このエリアの最寄り駅
メトロA線
レ・ディ・ローマ(Re di Roma)、ポンテ・ルンゴ(Ponte Lungo)フリオ・カミッロ(Furio Camillo)、
ポルタ・フルバ(Porta Furba)、コッリ・アルバーニ(Colli Albani)、
アルコ・ディ・トラヴェルティーノ(Arco di Travertino)、ポルタ・フルバ(Porta Furba)、
ヌミディオ・クワドラート(Numidio QUadrato)、ルーチョ・セスティオ(Lucio Sestio)、
ジュリオ・アグリーコラ(Giulio Agricola)、スバウグスタ(Subaugusta)、
チネチッタ(Cinecitta')、アナニーナ(Anagnina)
FR1,FR3線 ポンテ・ルンゴ駅
メトロA線のポンテ・ルンゴ駅と乗り換え駅になっているが、少なく見ても5分は必要。
■お散歩INDEX
- フェリーニの映画を生んだ「映画都市」チネチッタ
- 古代ローマ水道橋に圧倒される、水道橋公園
- ローマの最初のショッピングモール、チネチッタ・ドゥエ
- ショッピングセンターの中ながら、よい美術展をやっている、チネチッタ・ドゥエ・コンテンポラリーアート
- チョチャーリア地方のおいしいものが並んだキオスク。何か買いたくなる。
- ローマ郊外でだんとつの大きさを誇る帝政ローマ2世紀の別荘建築、セプティミウス・バッススの別荘
つづく
アッピア旧街道周辺 記事数: 5
アッピア街道周辺
古代ローマに興味があれば、一度は見てみたいと思うアッピア街道。
ローマ市内にありながらも周辺は緑が多く残されており、
ゆったりとした時間が過ごすことができる。
公共交通機関を使って足で廻るにはちょっとした覚悟が必要かもしれない。
一度先へ進んでしまうとバス道路に出会うのはかなり先。
引き返そうかと思った時はかなり進んでいたり。
お天気に恵まれれば貸し自転車も悪くない。
また、ある程度のところまでは、アルケオバスという
古代遺跡を巡るバスがテルミニ駅からアッピア街道までを
走っているのでそれを利用することもできる。
古代の街道ながら、現代の移動手段である車が
起点付近ではかなりのスピードで走っているので
そちらにも気をつけて時空の彼方への旅を楽しみたい。
Buona passeggiata!
■この付近の最寄り駅
■お散歩INDEX
- アッピア街道敷設当時の起点、ポルタ・カペーナ(カラカッラ浴場エリア)
- 4世紀にアウレリアヌスの壁ができたてからの起点、サン・ジョヴァンニ門(カラカッラ浴場エリア)
- アッピア街道、最初のマイルストーン
- ひとやすみ処と2世紀の浴場施設の遺跡、カーポ・ディ・ボーヴェ
- マクセンシウスの競技場
- カエキーリア・メテッラの廟
- 主よ何処へ、ペテロがイエスに聞いた、クオ・ヴァディス教会
- サン・セバスティアーノのカタコンベ
- サン・カリストのカタコンベ
- サン・セバスティアーノ教会
- 廟の上に家がのせられた、カザル・ロトンド〜丸い家
E.U.R. エウル 記事数: 10
E.U.R.
1942年に予定されていたローマ万国博覧会の開催のために計画された街。
ローマ万国博覧会、Esposizione Universale di Romaの頭文字をとってEUR, E.U.Rと書いてエウル。
当時はE42とコードネームのような名前であった。
結局は第二次世界大戦の戦況の悪化により万博は中止され、工事が中断されたものもあったが、
その後、その時代に見合った用途のオフィスビルとして生まれ変わり、
このエリア一帯もオフィスエリアになった。
どこかシュールな雰囲気が漂う、イタリア合理主義建築ミュージアム。
マッシミリアーノ・フクサス、レンゾ・ピアノをはじめ、現代建築家のプロジェクトも進行している。
また、イタリアで桜が見たくなったらエウルで。姉妹都市東京都から贈られたものだそうだ。
このエリアの最寄り駅
メトロB線 エウル マリャーナ(EUR Magliana)
エウル パラスポルト( EUR Palasporto)
エウル フェルミ (EUR Fermi)
お散歩INDEX
- ローマの二人の聖人の名前を戴いたサン・ピエトロとサン・パウロ教会
- コンサートやスポーツの試合行われる、パラロットマティカ
- ヌーヴォラで知られるフクサス設計のいまだ建設中の会議場
- イタリア合理主義建築の代表のひとつ、アダルベルト・リベラの会議場、パラッツォ・デイ・コングレッシ
- 四角いコロッセオの異名をとる、労働会館
- ポモドーロのモニュメント、ノヴェチェント
- イタリア未来派がコンセプトのカフェ、FUTURARTE CAFE'
- メトロとバスで行けるショッピングセンター、エウローマ・ドゥエ
つづく
その他のローマの郊外 記事数: 1
トレヴィの泉とクイリナーレの丘 記事数: 10
トレヴィの泉とクイリナーレの丘
有名なトレヴィの泉と大統領官邸のあるクイリナーレ界隈をここではまとめており、
地図上ではとても近いが、高低の大きなエリアであるために、散歩する順番を間違えると、
へとへとになりながら坂を上ることになる。
近くにはローマの歴史的地区では最初のショッピングモール、ガッレリア・アルベルト・ソルディが2003年にオープンし、
日本でもお馴染みののブランドが入っている。
この界隈には他にもショッピングが楽しめるお店が並ぶ。
このエリアの最寄り駅
メトロA線 バルベリーニ駅、スパーニャ駅
お散歩INDEX
- コインを投げ入れてまたローマに戻って来れますように、トレヴィの泉
- トレヴィの泉に水をひく古代水道、ヴィルゴ水道
- 街歩きのあとの一杯、イタリアのビール、ペローニの居酒屋
- ローマの街をバロックで飾ったウルバヌス8世の家系、バルベリーニ宮殿
- ベルニーニの噴水、トリトンの噴水
- 車に壊されて移設したけれど健在、ベルニーニの蜂の噴水
- ボッロミーニの才能が凝縮されたような教会、サン・カルロ・アッレ・クワットロ・フォンターネ教会
- ベルニーニの教会、サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会
- ピエトロ・ダ・コルトーナの天井が素晴らしい、国立絵画館
- いつもすごい企画展覧会を開催している、スクデリーエ・デル・クイリナーレ
ティブルティーナ界隈 記事数: 1
ティブルティーナ界隈
ローマの街には公園内にわずかしか残されていないが、古代ローマ街道のひとつ
ティブルティーナ街道が走っていたエリア。
ハドリアヌス帝のヴィッラ・アドリアーナやエステ家の別荘で有名なティヴォリへ
続く道。
今日では、大学もあり、手頃な価格で食べられる食堂があったり、
若いエネルギーで満ちたエリア。
テルミニにも近い大学都市と呼ばれる、大学の校舎が固まるエリアは
ファシズム政権下の都市再開発計画のひとつで、イタリア合理主義建築様式の
ジオ・ポンティ、ミケーレ・デ・ルッキ、ピオ・ピアチェンティーニなど
イタリアを代表する建築家の手がけたものを見ることができる。
また、第二次世界大戦中はローマの街では空爆の被害を受けたエリアでもある。
ローマ・ティブルティーナ駅は夜行列車や新しいイタリア高速鉄道イタロのローマの駅ともなっている。
最近改修工事が行われ、新しくなった。
また、ヨーロッパの国々をつなぐ遠距離バス、イタリア国内の中距離バスの発着駅でもある。
また、大きな墓地がありローマをはじめイタリアで活躍した著名人が眠っている。
■このエリアの最寄りの駅
メトロB線 ティブルティーナ(Tiburtina)駅、ポリクリニコ(Policlinico)駅
鉄道トレニターリア、イタロ ティブルティーナ(Tiburtina)駅
ローカル線 fr3線 ティブルティーナ(Tiburtina)駅
■お散歩INDEX
つづく
カラカッラ浴場界隈 記事数: 8
カラカッラ浴場界隈
いろいろな国の大使館邸が点在する緑の多い閑静なエリア。
アッピア旧街道の起点となるポルタ・サン・セバスティアーノやローマ時代の街道のひとつ、
ラティーナ街道もこのエリアを通っている。
カラカッラ帝のカラカッラ浴場跡は夏の野外オペラでも有名。
ここはアウレリアヌスの壁の中だが、アウレリアヌス帝時代より前の
共同墓地が公開されている。
このエリアの最寄り駅
メトロB線 チルコ・マッシモ駅、ピラミデ駅
お散歩INDEX
ワイン蔵の奥の穴は古代ローマのお墓につながっていた、古代ローマ名家スキピオ家の墓
テルマエ・ロマエといったらここ、想像を掻き立てる古代のテーマパーク、カラカッラ浴場
小さいながらも美しい教会、でもその地はヨハネが煮えたぎる油にいれられた場所
中世好きは訪れたい、旧・新約聖書の場面が一面に描かれたサン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会
アッピア街道とラティーナ街道の建設時の起点はこちら、今はないポルタ・カペーナ
アウレリアヌスの壁ができてからはここが起点になりました、アッピア街道がはじまるポルタ・サン・セバスティアーノ
門のテラスからの眺めは最高、ポルタ・セバスティアーノの壁博物館
動物柄のコズマーティ様式の説教壇や高台がめずらしい、サン・チェザーリオ・イン・パラティオ教会
フレスコ画が美しく残されてるコロンバリウム、地下共同墓地
チェリオの丘とサン・ジョヴァンニ 記事数: 13
チェリオの丘とサン・ジョヴァンニ界隈
古代ローマの中心に近いこのエリアは、八百万の神からキリスト教へと
ローマが移っていったことを遺跡で伝えてくれるおもしろいエリア。
初期キリスト教の歴史を伝えるこのエリアは、ヴァチカンより以前に教皇庁が置かれていた
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂がある。
教皇庁がヴァチカンに移ってからも、近代に入ってヴァチカンが一市国として
独立が認められたラテラノ条約の歴史の重要な舞台として登場している。
そしてローマのアイコン的な存在、コロッセオもこのチェリオの丘の麓にある。
チェリオの丘には、禁じられていたキリスト教が古代ローマに広がり始めた形跡を遺す
邸宅跡、集会所として始まった教会が点在しており、
変遷期、転換期という様式というよりかは
変化を伝える遺跡として興味深いものがある。
また中世には、幾度と北方の民族に侵攻されていたローマが、防衛のために築いた
幾重ものアーチが遺されている。
キリスト教信者にとっては、ローマ帝政時代の痛い迫害の痕跡が残っている場所でもある。
話はがらりと変わって、ASローマのフランチェスコ・トッティが生まれたのは
このサン・ジョヴァンニ界隈。
ラテラノ大聖堂のあるサン・ジョヴァンニからは、旧アッピア街道方面にむかうバス
もでているので、ちょっと足を延ばすときに起点となるエリア。
このエリアの最寄りの駅
メトロA線 マンゾーニ駅、サン・ジョヴァンニ駅
メトロB線 コロッセオ駅、チルコマッシモ駅
お散歩INDEX
- ローマのアイコン、帝政ローマ時代の娯楽施設、コロッセオ
- ローマでは珍しい洗礼堂付設の大聖堂、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂
- ジャコモ・デッラ・ポルタがここで息絶えたと言い伝えのある、サン・ジョヴァンニ門
- 美しいモザイクの教会の下に眠る神秘的な地下空間、サン・クレメンテ教会
- 中世の要塞の姿を伝えるモザイクの美しい教会、サンティ・クワットロ・コロナーティ教会
- 初代カンタベリー司教を生んだアウグスティヌスがいた修道院と大聖グレゴリウスの教会
- 守りに入った中世ローマを伝える 連続アーチと古代の道
- 信者が密かに集まった地下の迷宮、古代ローマ時代の邸宅
- 壁画が殉教者の悲しみを伝える円形の教会、サント・ステファノ・ロトンド教会
- メディチ家に縁ある教会、教皇パスカリス1世がモザイクで飾った教会のひとつ、聖マリア・イン・ドムニカ教会
- イエスの聖遺物が納められたエルサレム聖十字架教会
- ロマニスタの聖地?スクデットを祝う壁画